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QMS定着への奮闘日記

No.28 上半期マネジメントレビューで、改めて気づかされたこと

2010年10月 7日

 今週、上半期のマネジメントレビューが纏まった。
  例年なら下半期が1ヶ月以上経ってから纏まっていたが、今期は早めに
  準備したため、スムーズに会議に挙げることが出来た。

 当社では、本来のマネジメントレビューは「日々の活動」を通じて行われ
  るものと考えているため、週2回のQMSミーティングでトップマネジメント
  を交えて、日々のQMS活動をレビューしている。

  しかし現実的には、テーマが大きくてなかなか方向性が決まらなかったり、
  一定期間の運用を見ないと、その有効性が確認出来なかったりで、
  毎週のQMSミーティングでは判断しきれない場合もある。

  そのため、半期毎にあった出来事や取り組んだことを振り返る場として、
  「マネジメントレビュー会議」を設けている。

  この半期は、取り組んだことや改善の種の発見が例年よりも多く、
  議論の結果、下半期へのアウトプット・課題が11テーマも挙がった。
  (前年比3テーマ増)

 これらを「47期上期マネジメントレビュー記録」として纏め、
  後はトップ決裁をもらうだけだったが、ここで物言いがついた。
    『先日のQMSミーティングで挙がった「本部の品質目標」についての
     テーマが課題に書かれていない。』

  それはレビューの議論でも話し合ったが、テーマが大きく、上手く表現し
  きれなかったので、抽象的な言葉で濁し、具体的な方向性がハッキリして
  いるテーマばかりを前面に出した。

    『そんな形式主義なら、マネジメントレビューなんかやる意味が無い!
     レビューしながら、尚かつ実態をキチッと捉えようとすると…
     綺麗事じゃない。
     纏められていないことも、全てオモテに出さなければならない。』
  と一喝…

 不完全な会社が完全を目指すために、まだ知恵は無いけど、問題として
  はキチッと捉えよう」という会社のスタンスに、改めて気づかされた。

  原点に立ち戻ってマネジメントレビュー記録を纏め直し、現状挙がっている
  課題をありのまま挙げ、トップの決裁が下りた。

△ No.29 新人教育を「事業所の目標」と捉える
▽ No.27 同じトラブルを起こした問題の本質…‘力量の担保’のあり方