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QMS定着への奮闘日記

No.67 「改善提案」祭りで、仕事を活性化!

2012年8月23日

  当社には、社員や職場の努力を四半期毎に評価する「現業部門の個人表彰」
   制度がある。
           当HPでも紹介 <<動機付けのための評価システム

   現業部門毎の力量の内、個人の努力に関わる部分は、その該当者へ努力に
   応じた名誉と報奨金で表彰しようという制度で、社員の自発的なモチベー
   ションアップには効果覿面。

  この個人表彰項目は、年度毎の品質方針や品質目標に合わせて策定するの
   だが、今期の表彰項目には「改善提案」関する内容が新たに設定された。

     ・業務担当(サービス部門):校正業務に関する改善提案
     ・確認担当(品質保証部門):業務改善に繋がる問題抽出とその対策

   これらは、校正作業における「時間短縮」「安全面」「費用効果」「利便性」
   「外観(見た目)」に関することや、特に確認担当であれば「予防処置」に
   繋がる内容等が対象で、いずれも社長決裁で最大50万円が報奨される。

  このような企業の「改善提案」という取り組みは、特に珍しいことではな
   いと思うし、積極的に行われている会社もある。

   当社も社員からの「改善提案」を呼びかけたりしていたが、結局は社員の
   自主性に任せていた。そのため、特に意識の高い、勇気ある社員からしか
   挙がらず、またその社員には「全社開示」という名誉(?)しかなかった。

  しかし、改めて表彰項目になったとなると、いろんな「改善提案」が出て
   きた。なかなか本部では気づかない「仕事の動き」に関する、現業部門な
   らではの発想だ。

   中には若干主旨がズレているようなモノもあるが、「こうなれば改善する
   んじゃないか」という意識を持って、仕事をしてくれていることが嬉しい。

   ただ…この活動は、業務担当・確認担当だけを対象にしていたが、「会社
   の校正業務全般に関する改善提案」と考えれば、顧客担当(営業部門)も
   当然当てはまる訳で、よって全社員対象に「会社の業務全てに関わる自発
   的な改善提案」を表彰することになった。

   その旨を全社に発信した途端、顧客担当からも改善提案が出てきているよ
   うだ。どんな内容かな?次のQMSミーティングが楽しみ。

  しかし…「改善提案」は一種の「お祭り」のようなモノかもしれない。
   盛り上がっている時はどんどん出てくるが、一旦間が開くとさぁっと引い
   てしまい、何かのきっかけが無ければ次が繋がらない。

   折角のお祭りの火を絶やさないようにするような働きかけが、本部スタッ
   フの役割かもしれない…それが仕事の活性に繋がるんだろう。
   これからどんな改善提案が挙がってくるんだろう…ワクワクする。

△ No.68 内部監査を分析 その1「内部監査と経営の関わり」
▽ No.66 確認担当の本質に気づいた!劇的瞬間