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QMS定着への奮闘日記

No.68 内部監査を分析 その1「内部監査と経営の関わり」

2012年8月30日

  今、私はちょっと面白そうなこと(?)を手掛けている。
   それはどんなことかと言うと…当社の内部監査をお願いしている外部監
   査員が過去どんな指摘をしてくれたかを分析して、外部監査員の言動・思
   考を見える化してみようという試みだ。

   これは勿論、トップの思いつきから始まったことで、
   どういうモノが出来上がるか…具体的な青写真とまではいかないけれど
   も、そこには当社の今後の運用のヒントだったり、希望だったり…まさし
   く〈改善の種〉が詰まっていることは確かだと思う。

  面白そうと思ってやり始めてみたものの、これがまぁ大変。
   外部監査員を起用した内部監査を始めて8年強。その内、現行の監査プロ
   グラムが構築出来た5年分の指摘を分析しているのだが、、そのデータ量
   ときたら…とんでもない量で、指摘事項をピックアップするだけでも目が
   回りそう。

   しかしさすがに、ずっと指摘事項を見ていると、一つ一つの内容が「これ
   は経営者の視点かな」「これはお客様の視点だな」「これは仕組みの遂行
   度に関することだな」…などのような分類が見えてきた。

  とりあえず分類はしてみたものの…それが何なんだ?
    行き先が見えず、手が止まってしまったので、現状を社トップに相談して
    みると、こんなアドバイスを頂いた。
      『経営者の視点って、具体的にどういうことか?例えば、採算性とか、
        営業戦略、安全性とか…もっと泥臭く考えてみてはどうか。』

   そのアドバイスを持ち帰って考えてみる。「経営者の視点…経営に必要な
   ことって………経営か…」そこでピンと来た!
   そういえば、当社の内部監査の目的は「真のマネジメント=経営の向上に
   寄与させること」ではないか!

  内部監査は経営を良くするためにやっている。そしてこれまで当社がやっ
   てきた内部監査での指摘は、経営の改善に繋がっている。
   それが経営のどの部分に関わっているのか…それを整理すればいいのだ。

   とは言ってみたものの、私は経営を知らない。ならば調べるしかない。
   経営の要素は「ヒト・モノ・カネ」かぁ…
   それらを当社の言葉に直して考えると、どんなモノがあるかな?
     ●ヒト→運用者・管理者・力量・教育・コミュニケーションetc.
     ●モノ→仕組み・環境・設備・情報・有効性・安全性・効率性etc.
     ●カネ→採算性・営業戦略・市場etc.
   そして3要素に共通的なのが、品質・顧客満足・改善・管理etc.

   こうやって考えてみると、言われた指摘がどういう性質のことなのか、ま
   たその指摘のきっかけとなったドキュメントも併せて考えれば、ドキュメ
   ントがどういう性質を持っているかが見えてきそう!

  まだまだ完成にはほど遠いけれど、やっぱり面白そうだな。
   その後どんな風になっていくか…今後その状況と学んだこ
   とや感じたことを併せて綴っていきたいと思います。

△ No.69 内部監査を分析 その2「そもそも何故分析するのか?」
▽ No.67 「改善提案」祭りで、仕事を活性化!