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QMS定着への奮闘日記

No.103 校正品質を握る人の「力量」とは… その2

2013年5月23日

  現在、当社では当社の校正品質を握る「校正責任者」(トップの言葉を借
   りれば「キャスティングボード」)の力量構築を第一優先で検討している。

   NKSではどんな風に力量を構築しているか、考え方とその背景にある想
   い等も併せてご紹介。

  ステップ1
   まずは、当社の商品である「校正業務」を実現するための、一連のプロセ
   ス・流れをリストアップ。
     1)お客様からの引き合い、お客様ニーズの聞き取り
     2)お客様ニーズの受入具合を検討
     3)見積
     4)受注→校正JOB業務着手の決裁
     5)校正JOB全容の把握・確立
     6)JOB実現のための段取り
     7)事前ミーティング
     8)事前準備
     9)作業着手の決裁
     10)[現場にて]着手前ミーティング
     11)校正作業
     12)最終確認
     13)お客様への立会による引き渡し
     14)[帰社後]終了ミーティング
     15)事後処理
     16)校正品質記録(成績書・証明書)の作成・完成
     17)JOB完遂の決裁
   ザッと出しただけでも、これだけのプロセスがあり、実際校正責任者が主
   体的に関わるプロセスは「6)JOB実現のための段取り」からである。

  ステップ2
   次に、各プロセスでの校正責任者に求める「役割・動き」を洗い出し。
   6)以降のプロセスで、校正責任者は主体的に何をすべきか…実務者ではな
   く「リーダー」としての役割を具体的に整理。

   例えば、「6)JOB実現のための段取り」では…
     ・引き継いだJOBの全容の理解と、不明点の解消
     ・使用する標準器の確保
     ・校正メンバーの力量の把握(必要に応じて教育を計画)
     ・作業プロセスの計画  等々
   こんな感じで、校正責任者にして欲しい、いや、本来すべきことを具体的
   な動きで洗い出していく。

  ステップ3
   そして、求める「役割・動き」がどこまで出来れば満足か…
   校正責任者はお客様との前線に立ち、当社の信頼を左右する立場。

   つまり、「校正チームのリーダー」として、また「お客様に見られている
   人物」としてどんな動きなら、内外共に安心・満足になるか…

   現在ココを詰めている途中。その詰め具合は、また次回以降で。

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