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QMS定着への奮闘日記

No.123 QMS実現のキーワードは「目的・意味」

2013年10月17日

  現在、当社の「バリデーション支援業務」のQMSを再構築中。並行し
   てNKS流の「バリデーション実施計画書」をリニューアルしている。

   リニューアル版の「バリデーション実施計画書」は、NKSが考える「バ
   リデーション実施計画書は検証業務の基準となる‘ものさし’である」
   ことを前面に出し、構成するドキュメントはそのタイトルまでも「目的」
   に拘る予定。

   きっとどこにも無い、かつ、誰が見てもストーリー的にわかるドキュメン
   トになると思う。こうご期待。

  バリデーション関連の仕事と並行して、通常の業務も遂行しているの
   だが、先週はとある事業所の内部監査を行った。

   この事業所は開業してもうじき2年で、そこを運営するのもピチピチの
   2年目責任者。規模が小さいためJOBはこなせているが、事業所運営
   となるとまだまだ右往左往。本部のグループ長も常時フォローしている。

   なので、今回の内部監査は「責任者としてQMS運用に必要な考え方・
   理解」を習得する場にした。

  内部監査員からの「○○はどのようにやっているの?」という質問に対
   しては、自分達の現状をキチッと答えられる。
   しかし、「何故そのようにするの?その目的は?」と云われると
   「……。」答えられない。

   彼らは「手順・やり方」は十分理解していて、手順通りの運用も出来る
   し、努力していることもその様から伝わってくる。
   しかしその根本にある「目的や根拠」に意識を向けることが殆ど無いた
   め、本部のグループ長や監査員の私から見ると、ただやっているだけに
   しか映らない…残念だ。

  「バリデーション実施計画書」のリニューアルでも、QMS運用もそうだ
   が、今のNKSのキーワードは‘目的・意味’。

   当社のQMSは「目的・意味」を理解しなければ実現出来ない段階に来て
   いる…と最近つくづく感じる。

△ No.124 仕組みで仕事をするとは…
▽ No.122 ド素人が読み解く「バリデーション基準」