●2016年12月1日
■ とうとう今年も残り1ヶ月になりましたね。時の流れが速すぎて、
時に追いつかなくなります…
■ 今回は前回№188からの続き
「何故、1つの校正業務(JOB)を遂行するのに、10回もミーテ
ィングが必要なのか」をご紹介します。
その答えは、次の3つの考えが基になっています。
1.校正業務は、人の動きで実現していること
2.校正業務は、関係者全員で創り上げていること
3.事業所は、3課の合議制で運営していること
■ 1.校正業務は、人の動きで実現していること
当社が提供している「校正業務」というサービスは、お客様の管理
計測器の現状を「はかる」ことです。
「はかる」ために標準器は使用しますが、「はかる」という行為は
人が実現します。
「はかる」ための条件や準備を整えたり、「はかった」結果を保証
するのも、人によって実現します。
つまり、人が業務品質を握っているということです。
■ 2.校正業務は、関係者全員で創り上げていること
一連の校正業務は、多くのプロセスで構成しています。
プロセス毎の関係者が、自分の仕事・やるべきことをキチッと果
たし、次のプロセスへ引き渡すことで業務が展開・進行します。
つまり、関係者の役割の積み重ねで、業務品質が出来上がっていく
ということです。
■ 3.事業所は、3課の合議制で運営していること
何度か紹介していますが、当社の各事業所には「事業所長」という
存在がいません。
事業所運営の決裁権は、3つの課の責任者が実施する「3課ミーテ
ィング」にあります。
全ての校正業務は、3課ミーティングの決裁によって進行し、最終的
にお客様に提供されます。
つまり、3課ミーティングが業務品質の‘砦’ということです。
■ 纏めると…
プロセス毎に「ちゃんと出来ているかな、業務品質は維持できてい
るかな、欠落しているところはないかな」を確認。
校正業務の各プロセスの関係者が役割を果たせているかを、
3課ミーティングで判断・決裁する…
人が人の動きを確認することによって、業務品質を実現。
だからこそ、1つのJOBを遂行するのにこんなにもミーティング
必要だし、
逆に言えば、これだけ「ミーティング」という確認・決裁の場、緻
密な仕組みがあるからこそ、当社の業務品質は維持・保証出来る
のです。
■ 時折、お客様より「最近は(突然の依頼を)パッと受けてくれない」
「以前よりも確認に時間が掛かっている」という声を頂きます。
仕組みが緻密になったがために、お客様の中には不便を感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、この緻密な仕組みにより、
●お客様に多大な迷惑(トラブルや計測器の破損等)を掛けない
努力をしていること
●お客様に満足して頂くためのNKS流の責任の果たし方
を、ご理解頂けたら幸いです。
■ 今は現在の流れが定着していますが、やっぱり実際に実施するのは
結構大変です。
なので「もっとスムーズ化できるところはないか」を課題として、
日々のやりとりや、業務品質討議会(内部監査)で議論しています。
△ No.190 やって良かった!公開3課ミーティング観察会
▽ No.188 実務サービスを提供するためのミーティング