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QMS定着への奮闘日記

No.228 社長体験で「究極の人材育成」が始まりました

2018年6月21日

  ある日突然(?)、当社の社長がとんでもないことを発しました。
   「社長を体験してもらおう!

   週2回、社長も交えて実施しているQMSミーティングで、出席者
   である事業本部スタッフが順に社長の席へ座り、社長の立場になっ
   てミーティングで議論し、決裁までするというのです。

   考えただけで恐ろしい…

  事業本部は、事業所と同様、3つの部門(営業・技術サービス・
   品証)で構成しています。

   私(筆者)は品証部門なので、日常的な思考やQMSミーティング
   での発言は、役割である「QMSの運用とその品質や問題改善」が
   主です。

   しかし経営者は当然そんな一側面の考えだけではありません。
     ●営業的な側面
     ●技術サービスの側面
     ●お客様の立場・想い
     ●経営・将来性の側面
     ●会社の信念、社員への想い  等々

   まだまだ私の発想じゃ足らないほどの考えを持っていて、1つの
   テーマを瞬時にして多方面から考えを巡らし、発言をされている
   と思います。

   全てを学び取ることは出来ないかもしれないけれど、
    「現状の役割からだけの思考をぶち破り、視野を広げる」
    「自分の一声で会社が動く、決裁することへの覚悟と責任を持つ」
   がひとまずの課題です。

  そして、「社長体験」の時が来ました。
    ●社長の席に着く…視界が違う!全員がこっちを見ている!
    ●初めて聞く案件…渡された資料を瞬時に読み、同時に話を聴き
     主旨を捉え、意見しなければならない!
    ●専門分野じゃない…今までは「そうなんだぁ」と思っているだ
     けだったけど、社長だったらなんて発言するかな?

   ただただ頭の中が忙しい!こんなに濃厚な頭の作業は初めてです。

   社長(本物)も同席しているので、発言が間違えていたり、考えが
   足らなかったりしたら、即座に鋭いツッコミが飛んできます。

   まだ私はそこに甘えがあります。
   しかし、社長は毎日頭の中がこんなに忙しく、かつ甘えられない状
   態なのだと、身を持って感じました。

  まだ始まったばかりですが、究極の【人材育成・意識改革】です。
   どう発想や発言が変わるのか、自分次第ではありますが、楽しみです。

△ No.229 社内留学第2弾で、改善の種が大漁です
▽ No.227 【NKS流QMS語録】仕組みの中で人を動かす