NKS/QMS

NKSの歩み

当社の歩んだ、業務改革の実際

はじめに

当社がISOを導入、認証取得して10数年。
「社員を仕事で悩ませない」こんな想いで、QMSを構築。
がむしゃらに努力し、取り組んできた結果、職場に一杯のノウハウと発想が
貯まりました。
当社のQMSの取り組みを、様々な切り口からお伝えしたいと思いますが、
その前に、当社が歩んできた業務改革の様子を、簡単にご紹介します。

業務改革の実際

業務改革前の状況  ~1994

仕事のやり方も結果も、社員の担当者任せ
結果に一喜一憂、画餅の計画ばかり
失敗すれば個人の責任
挙がってこない悪い情報
仕事の仕方が決められていない
問題は、モグラ叩き的その場の解決策   etc.

【気づき】
 こんな状況から脱却するために、ISOの導入を決意

ISO導入 〈QMSの第1段階〉  1994~2000

【業務改革】   【対策】
仕事のやり方、役割、責任を
決めよう
業務の仕組み・資料を作成
校正作業手順書
校正業務の運営マニュアル
見積査定システム etc.
各責任者が役割をキチッと果たせば、ミドルマネージャーは要らない…
事業所の「所長」制度廃止
  各セクションの責任者を中心
  にした事業所運営開始
出来事と対応」の発行開始
  事業所⇔本部の報連相
  を密にする
仕事の新しい仕方への違和感・抵抗感との戦い…

【気づき】
 決め方が粗く、個人の判断が入ったり、形式的な確認になる…
 業務の隙間を埋め、社員の判断が入らない「小さな手続き」と「資料」の作成に入る

ISOの定着・維持 〈QMSの第2段階〉  2000~2006

【業務改革】   【対策】
仕事情報の共有化
  電話・FAXの「1対1」の
  やりとりはモグラ叩き
社内イントラネットを導入
  「1対N」且つタイムリーに
  情報を共有
情報の握り潰し・忘れ、仕事の停滞等が明確になった
PCによる業務システム化
  「手書き事務」の廃絶を目指す
営業活動支援システム、
CATシステムetc.の導入
事業所毎に業務の進め方が違う
日常業務、各ミーティングの
運用方法を詳細に標準化
運用手順の見直し、作成
3課ミーティング運用手順
営業ミーティングの進め方
日常業務の活動フローetc.
進め方は決めたのに、トラブルは無くならない…
仕事上のトラブルの殆どが、
力量が無いために起きている
ことに気づく
各業務の「力量」定義と、評価方法を確立
トレーニングキット
標準モデルの作成
QMSの改善が進まない…内部監査は形骸化
社員による内部監査を諦めよう 外部監査員を取り入れた
内部監査の導入
随分きめ細やかにQMSを創り上げた

【気づき】
 ここで改めて、
当社の業務品質「プロセスアプローチ」とは何か…にぶつかる

プロセスアプローチの確立 〈QMSの第3段階〉  2007~

【業務改革】   【対策】
「当社の仕事を構成するプロセ
ス」とは何か、議論を積み重ねる
プロセスの品質(業務品質)」を確立
  業務のプロセス毎に求めら
  れている品質を定義付け
提供する当社の業務品質は、「プロセスの品質」の累計
「プロセスの品質」に関わる人
の「仕事ぶり」を向上させれば、
業務品質も向上
「プロセスの品質」の向上と
個人の品質目標とリンク
  プロセスアプローチを展開

 現在、
「プロセスの品質」の実現、及び更なる業務改革に奮闘中

■Column■ 当社が捉える「プロセスアプローチ」とは…

規格では「プロセスアプローチ」を次のように説明
組織内において、望まれる成果を生み出すためにプロセスを明確にし、その相互
関係を把握し、運営管理することと併せて、一連のプロセスをシステムとして適用
すること
[ISO9001:2008 0.2 プロセスアプローチ より引用]
もっと会社の性格にフィットさせて…当社が捉える「プロセスアプローチ」とは、
「NKSが提供する校正サービス」の品質を実現するための活動
現場はどんな「プロセス」で構成されているのかを整理。
それらの「プロセス」は何が求められるか、「プロセス」を決定
づけている品質をハッキリさせる。
「プロセスの品質」を達成する条件をQMSに組み入れる。
実務の遂行と共に、「プロセスの品質」も達成する。
ここまで理解するには、QMSを使い込むだけの問題意識と我慢強さ、
そして工夫の繰り返し…
いざ振り返ってみると…「プロセスアプローチ」は特別な活動ではなく、
  「業務品質を達成させるために、決めた通りに仕事をしよう」
即ち、QMSの本質そのものだったことに気づきました。