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QMS定着への奮闘日記

No.11 「説明の量」と「ドキュメントの質」は反比例

2010年5月20日

 先週、ISO認証登録のサーベイランス審査を受けた。
  当社はASRP成熟度審査が適応されているからだろうか…
  これまでの書類を見てどうこういう審査とは違い、議論の時間が多かった。
  これは少なくとも私にとっては有意義な時間だったと思う。

 そうは云っても、やっぱり中には納得出来ない話もある。
  審査員が云っていることは分かる。
  当社も決してやっていない訳じゃない。
  ただ、その結論(アウトプット)のカタチのイメージが違うんだろう。

  審査員が持つ一般的な価値観と、当社が持つ「現場レベル」の価値観は
  違って当然なんだけれども、一般論をぶつけられても「ハイ、そうですか」
  とは簡単に頷けない。

 何度も何度もアウトプットが出来るまでのプロセスと、その考え方を説明
  ことで当社の思いは伝わったと思うけど、やっぱり口での説明だけじゃ
  埒が明かない…って思った。

 ドキュメントがあるモノは「目的はこう、考え方はこう、やり方はこう」と
  ハッキリ見せられるから議論も判断も早いけど、ドキュメントがないと互い
  の価値観をフィットさせるところからスタートしなきゃいけない。

  この時改めて「ドキュメントの重要性」について考えた。
  言葉巧みに説明しなくても、熱く反論しなくても、ドキュメントがあれば的確
  に表現してくれる…

 今回の審査で、何度も何度も説明したところがあった…
  裏を返せば、何度も説明したところはドキュメントがない、若しくは内容
  が漏れていると云うこと。

  今当社にある全てのドキュメントをリストアップして、あらゆる切り口から
  整理してみよう…  何があって、何がないのか…
  これを機に、会社として「ドキュメント」の切り口から「当社の全容」を
  明らかにするプロジェクトが始まった。

△ No.12 ドキュメントの整理、始まる
▽ No.10 人の振り見て我が振り直せ!?