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QMS定着への奮闘日記

No.54 子は親の鏡、部下は上司の鏡!?

2012年5月17日

  「子は親の鏡」という。
   私にも1歳ちょっとになる子供がいるが、だんだん振る舞いが似てきた。
   しかも何故か、口を尖らせたり、足癖が悪かったりと、そういうところが
   余計に目に付いてしまうのかもしれないが、芳しくない行動ばかりを真似
   てくれる…時にゾッとする。

  それは親子の関係だけでなく、仕事の関係にもあるかもしれない。

   先週、ある事業所の内部監査があった。
   私はTV会議システムで参加していたのだが、どうも観察した運用の
   あちらこちらにおかしな点が見受けられる。

   それらは全て、事業所運営の決定機関である「3課ミーティング」で
   キチッと議論されてさえいれば引っ掛かってもおかしくないのに、引っ
   掛からない現実。

  3課ミーティングの運用が拙いのは明白だけど、どうも単に「ルール通り
   にやれていない」という話じゃなさそうだ。
   3課ミーティングの進行役である責任者が、どのように進行すれば良い
   のか、いまいちハッキリしていないように見える。

   それもそのはず、その責任者は就任して数ヶ月。机上での教育は受け
   たものの、実際3課ミーティングをどう進めたらいいのか、どのように職
   責を果たせばいいのか、やるべき具体的な言動を知らないのだ。

   しかし…彼がそういう悩みを持っていることは、薄ら分かっていたこと。
   それに対して本部が何かバックアップしたのか…いや、していない。

  だからと言って、3課ミーティングのやり方や役割の果たし方を、その責
   任者の上司である本部のグループ長が具体的に示せるのか…それも
   現実的には難しい状況。

   何故なら、そのグループ長自身も就任して間が無く、彼もまた日々悩み
   ながら自分の役割とは何かを学ぶ事に一生懸命な状態だから。

   彼らは立場は違えど、それぞれの立場で悩みながら手探りで進めてい
   る…同じような境遇。

   そして目の前の内部監査では、どちらも発言を期待するところで発言
   出来ない現状…残念だという想いと共に、二人の姿がダブって見える。
   ふと「部下は上司の鏡…」という言葉が過ぎった。

  今回の改善の種は、見つかるべくして見つかったこと。
   QMSの運用にとって、非常に良い改善の種。
   彼らの悩みを少し軽く出来るチャンスだ。

   そして…グループ長の前任は…私だ。
   彼の姿が以前の私の姿だったのだろうか…

   いいや、そんなことを反省している場合じゃない、急いで現実に手を
   打って、グループ長の悩みを少しでも解消すること…それが私の職責
   だ。

△ No.55 制服を一新! 新しいモノを受け入れる意識と努力
▽ No.53 やっと出来た~マネジメントレビュー…だけど発想を転換