●2012年5月17日
■ 「子は親の鏡」という。
私にも1歳ちょっとになる子供がいるが、だんだん振る舞いが似てきた。
しかも何故か、口を尖らせたり、足癖が悪かったりと、そういうところが
余計に目に付いてしまうのかもしれないが、芳しくない行動ばかりを真似
てくれる…時にゾッとする。
■ それは親子の関係だけでなく、仕事の関係にもあるかもしれない。
先週、ある事業所の内部監査があった。
私はTV会議システムで参加していたのだが、どうも観察した運用の
あちらこちらにおかしな点が見受けられる。
それらは全て、事業所運営の決定機関である「3課ミーティング」で
キチッと議論されてさえいれば引っ掛かってもおかしくないのに、引っ
掛からない現実。
■ 3課ミーティングの運用が拙いのは明白だけど、どうも単に「ルール通り
にやれていない」という話じゃなさそうだ。
3課ミーティングの進行役である責任者が、どのように進行すれば良い
のか、いまいちハッキリしていないように見える。
それもそのはず、その責任者は就任して数ヶ月。机上での教育は受け
たものの、実際3課ミーティングをどう進めたらいいのか、どのように職
責を果たせばいいのか、やるべき具体的な言動を知らないのだ。
しかし…彼がそういう悩みを持っていることは、薄ら分かっていたこと。
それに対して本部が何かバックアップしたのか…いや、していない。
■ だからと言って、3課ミーティングのやり方や役割の果たし方を、その責
任者の上司である本部のグループ長が具体的に示せるのか…それも
現実的には難しい状況。
何故なら、そのグループ長自身も就任して間が無く、彼もまた日々悩み
ながら自分の役割とは何かを学ぶ事に一生懸命な状態だから。
彼らは立場は違えど、それぞれの立場で悩みながら手探りで進めてい
る…同じような境遇。
そして目の前の内部監査では、どちらも発言を期待するところで発言
出来ない現状…残念だという想いと共に、二人の姿がダブって見える。
ふと「部下は上司の鏡…」という言葉が過ぎった。
■ 今回の改善の種は、見つかるべくして見つかったこと。
QMSの運用にとって、非常に良い改善の種。
彼らの悩みを少し軽く出来るチャンスだ。
そして…グループ長の前任は…私だ。
彼の姿が以前の私の姿だったのだろうか…
いいや、そんなことを反省している場合じゃない、急いで現実に手を
打って、グループ長の悩みを少しでも解消すること…それが私の職責
だ。
△ No.55 制服を一新! 新しいモノを受け入れる意識と努力
▽ No.53 やっと出来た~マネジメントレビュー…だけど発想を転換