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QMS定着への奮闘日記

No.58 お客様を怒らせてしまった…今問われている「校正サービス業」のあり方

2012年6月14日

  先日ある事業所で、お客様を怒らせてしまいました。

   休日の現地作業でトルクレンチの治具が準備出来なかったために、当
   日校正が出来ず、今後の対応についてサービスマンがお客様に説明を
   したのですが…翌日、営業マンはお客様からお叱りの言葉を頂いたの
   です。
     「今まで現場で作業していたのに、今回は校正出来ないと云われて
      も納得出来ない。
      NKSの都合で校正出来なかったのに、申し訳ないという気持ち
      が校正責任者からは全く感じなかった。」

  その連絡を受け、トップよりお客様へ「お詫びとお礼」の文書を出す
   のと併せて、我々本部スタッフには次のような問いかけがありました。
     ・一体我々は、何を提供しているのだろう?「技術」を出している
      のか、それとも「技術サービス」を出しているのか?
     ・サービスは人間にしか出来ないモノであり、お客様がいて、当社
      の担当者がいる。単にJOBをこなすのが我々だという認識になっ
      ていないだろうか?
     ・サービスとは「用役」。「用」は果たしているかも知れないが、
      「役に立つ(満足して頂く)」状態になっているのだろうか?

   そして最後に「当社のサービスマンは、生きたNKSです」と。

  前回「サービスマンとしてのあり方」について考えたばかりなのに…
   今回のお客様のお怒りは、勿論作業が予定通り出来なかったことにも
   あるけど、一番はその時の接した「人の態度・姿勢」。

   信頼をして当社を引き続き使ってもらえるように見せるのも、失望さ
   せるのも、お客様に接した「人」次第。

   これは当社が考えるプロセスアプローチの元になる考え「プロセスの
   品質はすべて人が握っている」そのもの。

  今回の改善の種は、いろいろ考えさせてくれる…
   サービスマン自体もそうだが、そのサービスを「安心・確実だ」と売っ
   ている営業の立場としても、そのサービスが「妥当だ」と判断する
   確認担当の立場としても…「校正サービス業」にどう向き合うか…

   「校正サービス」を生業にしている者として、それぞれの立場と共に、
   その「総合力」が今、問われている…

△ No.59 凄いぞ!月度毎のマネジメントレビュー
▽ No.57 サービスマンとしてのあり方…それも「サービス業」が売っているモノ