●2013年5月23日
■ 現在、当社では当社の校正品質を握る「校正責任者」(トップの言葉を借
りれば「キャスティングボード」)の力量構築を第一優先で検討している。
NKSではどんな風に力量を構築しているか、考え方とその背景にある想
い等も併せてご紹介。
■ ステップ1
まずは、当社の商品である「校正業務」を実現するための、一連のプロセ
ス・流れをリストアップ。
1)お客様からの引き合い、お客様ニーズの聞き取り
2)お客様ニーズの受入具合を検討
3)見積
4)受注→校正JOB業務着手の決裁
5)校正JOB全容の把握・確立
6)JOB実現のための段取り
7)事前ミーティング
8)事前準備
9)作業着手の決裁
10)[現場にて]着手前ミーティング
11)校正作業
12)最終確認
13)お客様への立会による引き渡し
14)[帰社後]終了ミーティング
15)事後処理
16)校正品質記録(成績書・証明書)の作成・完成
17)JOB完遂の決裁
ザッと出しただけでも、これだけのプロセスがあり、実際校正責任者が主
体的に関わるプロセスは「6)JOB実現のための段取り」からである。
■ ステップ2
次に、各プロセスでの校正責任者に求める「役割・動き」を洗い出し。
6)以降のプロセスで、校正責任者は主体的に何をすべきか…実務者ではな
く「リーダー」としての役割を具体的に整理。
例えば、「6)JOB実現のための段取り」では…
・引き継いだJOBの全容の理解と、不明点の解消
・使用する標準器の確保
・校正メンバーの力量の把握(必要に応じて教育を計画)
・作業プロセスの計画 等々
こんな感じで、校正責任者にして欲しい、いや、本来すべきことを具体的
な動きで洗い出していく。
■ ステップ3
そして、求める「役割・動き」がどこまで出来れば満足か…
校正責任者はお客様との前線に立ち、当社の信頼を左右する立場。
つまり、「校正チームのリーダー」として、また「お客様に見られている
人物」としてどんな動きなら、内外共に安心・満足になるか…
現在ココを詰めている途中。その詰め具合は、また次回以降で。
△ No.104 第2者監査は「QMS」の正しさをプレゼンする場
▽ No.102 校正品質を握る人の「力量」とは… その1