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QMS定着への奮闘日記

No.60 仕事を任せるのが不安…だから手を打つんだ!

2012年6月28日

  先日、ある部門がお客様から叱責を受けた。
   その内容はこれまでの作業の拙さについての指摘だった。
      ・作業の内容と校正品質記録が合っていない。
      ・作業後に貼り付けたラベルに記載ミスがある。
      ・以前取り決めした脱着方法が実施されていない。 etc.

   当社の作業に抱いていた不満を、洗いざらい吐き出してくれた。
   本当に情けない話だ。
   しかし最後にお客様から「気合いを入れ直して作業に当たって欲しい」と
   言われ、こんなに迷惑を掛けていながら、当社の今後に期待してくれてい
   ると思ったら、本当に有り難かったし、嬉しかった。

  二度とこんな事にならないように、関係者で話し合いが為された。
   当事者からは「これからはキチンとやります…」という反省の言葉が上が
   り、その協議の模様が部門リーダーからQMSミーティングで報告された。

   しかし、その報告を聞いたトップからは更なる叱責が!!
     『 反省めいた言葉があると、それで納得している。作業の時はそんな
       こと思っていないはず。
       ちょんぼをした時、当事者は何を考えていたのか?
       その結果がちょんぼになった…それでどうするんだ。

       リーダーとして、そんな反省の言葉で「大丈夫だ」と思ったのか?
       「このまま仕事を任せて不安だな」と思えるならまだ良い。
       不安だと思うから手を打つんだ!! 』

  トップがISOの導入を決めた理由…個人の腕力や一生懸命さに頼らない
   ため。また仕事で社員を迷わさないため。だから「仕組み」で仕事をする。
   でも今回は当事者の反省の言葉に乗っかろうとしていた。
   もし当事者の反省の意識が途切れたら…不安だ!

   当事者の意識で仕事の質は変わってくるかもしれない。しかしどんな意識
   であろうと、お客様には「安心・確実」なモノを提供するのが絶対条件。

  出先が実務者。仕事を任せるのが不安ならば、不安にならないように「仕
   組み」で手を打たねば!
   それが当社で求められるリーダーとしての発想であり、姿勢だ。

△ No.61 「明瞭に考える」ための6箇条
▽ No.59 凄いぞ!月度毎のマネジメントレビュー