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QMS定着への奮闘日記

No.65 校正のプロ集団の行動を検証する‘力量’の追究

2012年8月2日

  前回「校正のプロ集団になるための力量を考える」と題して、校正の基本
   行動の形骸化の恐れ、そのため必要となった力量評価の見直しについて
   綴った。

   現在、担当グループ長が現状の調査・洗い直しを進めているところだが、
   これは作業の当事者であるサービスマンの話。

   しかし、サービスのあり方を別の立場から受け止め、対応しなければなら
   ない部署がある。それは、品質保証関連を担っている確認担当グループだ。

  出先の確認担当は、現場での実作業を観察しているが、日頃の観察の中で、
   形骸化を臭わすような動きは見られなかったのだろうか?
   日々の報告は概ね「問題無し」だ。

   もしかして…確認担当の観察も形骸化しているの…?そんな馬鹿な!?
   そうじゃないと信じているが、これを機に「基本行動を観察する」立場と
   しての役割を、キチッと整理する必要がある。

  以前私が確認担当グループを任されていた頃は、創設したばかりで‘品質
   保証’については右も左も分からなかった。

   まずは「事実を見る・判断する」をキーワードにした運用を作り上げ、そ
   の活動も十年弱やってきて、今ではほぼ馴染んだと思う。

   「どんな動きだったか、問題は無いか」のような、事実とその善し悪しを
   判断する観察を‘第1段階’と捉えれば、今後は「なんで問題無いのか?
   その根拠は?」というような、根拠を持って検証する観察が求められるよ
   うになったのではないだろうか。謂わば、観察の‘第2段階’だ。

  第2段階のキーワードは「根拠・検証(立証)」。

   しっかりとQMSを運用している方や品質保証に精通している方々には
   「NKSは今頃そんなこと言っているの?」と笑われるかもしれない。

   それでも今の我々に出来ることは、この直面した課題に挑むだけ!

   当社の品質保証に携わる人は、何を求められているか、どんな力量が必要
   か…前回の「サービスマンの力量」と併せて「品質保証の力量」の追究も
   始まった。

△ No.66 確認担当の本質に気づいた!劇的瞬間
▽ No.64 「校正のプロ集団」になるための‘力量’を考える