●2012年8月2日
■ 前回「校正のプロ集団になるための力量を考える」と題して、校正の基本
行動の形骸化の恐れ、そのため必要となった力量評価の見直しについて
綴った。
現在、担当グループ長が現状の調査・洗い直しを進めているところだが、
これは作業の当事者であるサービスマンの話。
しかし、サービスのあり方を別の立場から受け止め、対応しなければなら
ない部署がある。それは、品質保証関連を担っている確認担当グループだ。
■ 出先の確認担当は、現場での実作業を観察しているが、日頃の観察の中で、
形骸化を臭わすような動きは見られなかったのだろうか?
日々の報告は概ね「問題無し」だ。
もしかして…確認担当の観察も形骸化しているの…?そんな馬鹿な!?
そうじゃないと信じているが、これを機に「基本行動を観察する」立場と
しての役割を、キチッと整理する必要がある。
■ 以前私が確認担当グループを任されていた頃は、創設したばかりで‘品質
保証’については右も左も分からなかった。
まずは「事実を見る・判断する」をキーワードにした運用を作り上げ、そ
の活動も十年弱やってきて、今ではほぼ馴染んだと思う。
「どんな動きだったか、問題は無いか」のような、事実とその善し悪しを
判断する観察を‘第1段階’と捉えれば、今後は「なんで問題無いのか?
その根拠は?」というような、根拠を持って検証する観察が求められるよ
うになったのではないだろうか。謂わば、観察の‘第2段階’だ。
■ 第2段階のキーワードは「根拠・検証(立証)」。
しっかりとQMSを運用している方や品質保証に精通している方々には
「NKSは今頃そんなこと言っているの?」と笑われるかもしれない。
それでも今の我々に出来ることは、この直面した課題に挑むだけ!
当社の品質保証に携わる人は、何を求められているか、どんな力量が必要
か…前回の「サービスマンの力量」と併せて「品質保証の力量」の追究も
始まった。