QMS定着への奮闘日記 >

QMS定着への奮闘日記

No.115 時間目標の見える化で、社員の動きが変化し始める

2013年8月22日

  前回、事業所責任者の仕事時間を把握・分析するための活動「仕事時間
   の把握」をご紹介。この活動は責任者だけでなく部下(課員)もやってい
   る。

   個人毎に各役割をどの位の時間を掛けているかも見ているが、やっぱり
   最も気になるのは「終業時間」

   多くの企業でも残業に関しては細心の注意を払い、対策を講じていると思
   う。何よりも社員の健康が第一。

   当社でも「早く帰りましょうね」という声を掛けたり、「週1日は18時に
   帰る日」を設けていたけれど、結局は本人次第という現状だった。

  この現状に対して、社員の健康を一番気に掛けているトップが終業時間
   (残業)に関する考え方を説いてくれた。
    「残業は基本、上司の指示でやること。その日予定している仕事量
     から、上司が部下に当日の終業時間を‘朝’指示するものです。」

   そこで登場したのが「残業指示書」↓↓↓
   (○○君は×××と△△△の仕事を18時までに終わらせることを明示)
   残業指示

   責任者は課員の仕事量を把握し、当日の終業時間を当該表で指示。
   責任者自身は、自分の仕事量から「今日は○時の見込み」を計画。

  これは指示/計画と云うよりも「時間目標」だと思う。

   「終業時間の目標」の具体化・見える化で、当月度の忙しさ(売上額)
   によって多少前後はするものの、遅くなりがちだった課員・責任者の
   終業時間はみるみる改善。また役割毎に掛ける時間にも変化が見ら
   れ始めた。

   きっと当日朝に「○時までに終わらすぞ!」という終業目標を立てたこ
   とで、「それを達成したい!」という想いから、個々の仕事にも時間目
   標を意識し、メリハリのある動きになったのだと推測。

  メリハリある動きは、当然QMS活動の質も左右する。

   すぐにはガラッと変わらないかも知れないけど、少しずつの努力によっ
   て、社員みんなが健康を維持出来る状況下で、メリハリ持ってハツラツ
   と質の高い仕事が出来る…そうなると社員も会社もハッピーだなぁ。

△ No.116 校正責任者の‘パフォーマンス力’を向上させるための     新たな取り組み検討中
▽ No.114 責任者の動きを細かく分析…改善の種がザックザク