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QMS定着への奮闘日記

No.164 内部監査にかける熱い想い1 「本当につまらなかった過去の姿」

2016年3月10日

  前回アナウンス致しました様に、当社の内部監査の泥臭いところを
   「内部監査にかける熱い想い」と題して、数回に渡りご紹介したい
   と思います。

  今では当社の内部監査の事例を講演したり、専門誌に取り上げら
   れたりと、「如何にも充実しています!」という印象ですが、過去に
   は本当につまらない、苦い過去がありました。

   以前の内部監査の姿は…
    1)年1回「内部監査ウィーク」が計画(?)され、社内の内部監査
     員が全事業所を一気に回る…しかも第三者審査間際に。
    2)決まった書類をチェック、「ココが記入漏れ」だのと重箱の隅
     をほじくる「あら捜し」のよう。
    3)その時の指摘も「要求事項の4.*項のことが抜けているね、
     ハイ、不適合」と、ISO規格の言葉に呪縛。
    4)「不適合」「不適合」とわーわー騒ぐから、監査を受ける側は
     嫌悪感、拒否感しかない。

   「内部監査を効果的にしたい」と悩まれた方には、想像がつく有様
   だったのです。

   私も現職に就くまでは、監査を受ける側でした。でも私は嫌悪感や
   拒否感は無く、言葉は悪いですが「チョロい」と正直思っていました。

   だって、決まった書類のチェックで、どんな指摘がされるというの
   は大体分かっているのだから、事前に整えておけば良い事。
   それで「ちゃんとやれているね」と言われるのだから、こんなに
   チョロいことは無い。

  でも私みたいな社員が「チョロい」と思っているような内部監査に、
   社長は満足する訳が無かったのです。もう不満もタラタラ。
    1)報告されることは「記入漏れの不適合」ばかり。
    2)こんなことしか見つけられない、社内内部監査員の見識不足。
    3)記録上の指摘ばかりで、ちっとも会社の改善に繋がらない、
     監査員の力量も挙がらない。

  こういう状況に本当に飽き飽きした社長の一大決心
   「もう社員だけの内部監査は諦めよう」

   そして思い切った「内部監査の改革」に踏み込むのです。
   改革のメインは「外部の見識者を起用」ですが、単に外部の方にや
   ってもらうだけでは効果は出ないんですね。

   では、具体的にどのような改革をしたのか…続きは次回ご紹介します。

△ No.165 内部監査にかける熱い想い2 「これまでの内部監査を覆す」
▽ No.163 「NKS流内部監査」ありのまま発表してきました