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QMS定着への奮闘日記

No.168 内部監査にかける熱い想い5 「NKS流業務品質討議会理念」

2016年4月7日

  このシリーズの締め括りとして、当社の内部監査の理念と申しま
   しょうか、内部監査について思っていること、大事にしたいこと
   をご紹介したいと思います。

 ①現場の動き、その品質を見る場であるべし
   「ISO要求事項を満たしているか」
   「社内ルール通りに(記録は)出来ているか」など、
   ISO要求事項との○・×や、記録だけの監査は無価値。

   本来、会社・経営者や管理者の方々が気にかけていることは
    「仕事上で迷ったり、悩んだりしていることは無いだろうか」
    「どのように仕事やその品質が実現されているだろうか」
   だと思います。

   だったら、記録上の監査ではなく、現場(対象部署)の動きの実態
   や、その仕事の品質・質に向き合う場でなければ意味がないと思
   います。

 ②監査する視点は、「経営者」であるべし
   経営の目標は、「利潤の追求」もあるけれど、その前提に
    「お客様に喜んでもらいたい
    「お客様に満足・信頼して貰える製品・サービスを提供したい
   があると思います。

   そのため上記にも挙げたように、
    「そこに関わる人・社員が、決められたことを困ったり迷ったり
     せず、実現できているだろうか。」
    「問題は潜んでいないだろうか。」…が知りたいこと。

   そんな観点で内部監査を実現しようとするならば、所謂「内部監査
   員研修・教育」だけでは足らない。

   だから必要とされる力量は、経営者の視点で仕事・業務を見たり、
   考えたり出来ることだと思います。

 ③仕事や業務品質を討議する場であるべし
   №162内部監査の本当の姿は「業務品質の討議の場」だった!でも
   綴りましたが、これまでの活動を振り返ってみると、当社の内部監査
   はもはや、固定的なイメージを超えて、仕事や業務品質を討議する
   場になっています。

   よって従来の「内部監査」から「業務品質討議会」と呼び名を変更
   し、定義を下記のように定めました。
    【定義】
     社員自身が、自分達の創り出す「業務品質」を経営の側面から
     確認・討議、相互理解する場

  当社の内部監査、もとい、業務品質討議会についてより深くお伝え
   したいと思い、5回に渡ってご紹介しました。
   また機会があれば、業務品質討議会でのトピックスや、当社の改善
   活動等をお伝えできればと思います。 ありがとうございます。

  明日は月1回の「業務品質討議会」の日。
   どんな改善の種が見えてくるだろう、それによって会社がどのよう
   に前進するだろう…楽しみ。

△ No.169 Time is money. 仕組みで生み出したすっごい効果
▽ No.167 内部監査にかける熱い想い4 「内部監査は改善のためのお祭り」