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QMS定着への奮闘日記

No.189 緻密な仕組み「10回のミーティング」に至った背景

2016年12月1日

  とうとう今年も残り1ヶ月になりましたね。時の流れが速すぎて、
   時に追いつかなくなります…

  今回は前回№188からの続き
   「何故、1つの校正業務(JOB)を遂行するのに、10回もミーテ
   ィングが必要なのか」をご紹介します。

   その答えは、次の3つの考えが基になっています。
    1.校正業務は、人の動きで実現していること
    2.校正業務は、関係者全員で創り上げていること
    3.事業所は、3課の合議制で運営していること

  1.校正業務は、人の動きで実現していること

   当社が提供している「校正業務」というサービスは、お客様の管理
   計測器の現状を「はかる」ことです。

   「はかる」ために標準器は使用しますが、「はかる」という行為は
   人が実現します。

   「はかる」ための条件や準備を整えたり、「はかった」結果を保証
   するのも、人によって実現します。

   つまり、人が業務品質を握っているということです。

  2.校正業務は、関係者全員で創り上げていること

   一連の校正業務は、多くのプロセスで構成しています。

   プロセス毎の関係者が、自分の仕事・やるべきことをキチッと果
   たし、次のプロセスへ引き渡すことで業務が展開・進行します。

   つまり、関係者の役割の積み重ねで、業務品質が出来上がっていく
   ということです。

  3.事業所は、3課の合議制で運営していること

   何度か紹介していますが、当社の各事業所には「事業所長」という
   存在がいません。

   事業所運営の決裁権は、3つの課の責任者が実施する「3課ミーテ
   ィング」にあります。

   全ての校正業務は、3課ミーティングの決裁によって進行し、最終的
   にお客様に提供されます。

   つまり、3課ミーティングが業務品質の‘砦’ということです。


  纏めると…
   プロセス毎に「ちゃんと出来ているかな、業務品質は維持できてい
   るかな、欠落しているところはないかな」を確認。

   校正業務の各プロセスの関係者が役割を果たせているかを、
   3課ミーティングで判断・決裁する…

   人が人の動きを確認することによって、業務品質を実現。

   だからこそ、1つのJOBを遂行するのにこんなにもミーティング
   必要だし、

   逆に言えば、これだけ「ミーティング」という確認・決裁の場、緻
   密な仕組みがあるからこそ、当社の業務品質は維持・保証出来る
   のです。

  時折、お客様より「最近は(突然の依頼を)パッと受けてくれない」
   「以前よりも確認に時間が掛かっている」という声を頂きます。

   仕組みが緻密になったがために、お客様の中には不便を感じる方も
   いらっしゃるかもしれません。

   しかし、この緻密な仕組みにより、
     ●お客様に多大な迷惑(トラブルや計測器の破損等)を掛けない
      努力をしていること
     ●お客様に満足して頂くためのNKS流の責任の果たし方
   を、ご理解頂けたら幸いです。

  今は現在の流れが定着していますが、やっぱり実際に実施するのは
   結構大変です。

   なので「もっとスムーズ化できるところはないか」を課題として、
   日々のやりとりや、業務品質討議会(内部監査)で議論しています。

△ No.190 やって良かった!公開3課ミーティング観察会
▽ No.188 実務サービスを提供するためのミーティング