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QMS定着への奮闘日記

No.196 サービスマンらしからぬ振る舞いがありました

2017年2月16日

  今回は、先日実際にあった、当社の情けない振る舞いの話…

  現在、JOB作業の責任者となる「JOB品質統括者」の力量を厳
   格に評価するための試験を、各所で実施しています。
   (試験に協力頂きましたお客様、ありがとうございました)

   試験に合格した者は、写真の「JOB品質統括者帽」を着用しています。
   帽子

  試験は、事業本部の試験官が出向き、実際の作業現場での振る舞
   いを見て評価しているので、受験者はド緊張。
     「ルール通りの動きが抜けないようにしなければ!」

   そんな緊張感のせいからか、普段だったら状況に応じて検討し、判
   断出来るのに、ルールを固持しすぎることもあるようです。

  先日の試験の場では、こんな状況がありました。
   [状況1]
     お客様「ノギスが現場で必要です。校正が終わったら、3本だ
         け先に引き渡してもらえませんか?」
     当社 「当初のニーズでは、全ての対象機器とも『作業終了後
         に引き渡し確認』となっていますので、個別の引き渡
         しは出来ません。」
     お客様「そこを何とかなりませんか?」
     当社 「出来ません。」

   [状況2]
     お客様「この機器は、校正が終わっているようですね。現場で
         至急使用したいので、持っていって良いですか?」
     当社 「まだ最終検査が終わっていないし、引き渡しも最後と
         聞いているのでダメです。」

          ※上記「当社」は、当該受験者の発言です。

   いずれの状況も、同行していた受験者の上司がその場を制し、一部
   引き渡しを先行する手続きを取り、お客様の要望通りに対処するこ
   とが出来ましたが、
   こんな振る舞いをされたら…お客様も気持ち良いはずがありません。

  当該受験者は「会社のルールを確実に遂行しよう」という真面目な
   想いからの言動だったかもしれない。

   けれども、当社は「サービス会社」です。

   お客様の要望に応え、満足してもらえる校正業務サービスを提供す
   ることが、会社の目的。
   でも、当社のQMSルールからは外れてはいけない。

   よって、現場のリーダーであるJOB品質統括者には、
   「サービスマン」としての振る舞いを期待しています。


  「サービス」の捉え方には、いろいろ有りますが、
   当社が考えるサービスの定義とは
    『自分の価値を相手に分かってもらうために、
     自分がする特別な努力をサービスと言います』

   上記の状況の時、
    「受験者は、自分や当社の価値をお客様に分かってもらうために
     どんな特別な努力をしたのかなぁ…」

  QMS運用を更に向上するためには、それを実現する「人・サービ
   スマンとしての資質」が‘カギ’だと、つくづく感じています。

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