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QMS定着への奮闘日記

No.195 「QMSで仕事をする」強み・弱み

2017年2月9日

  №190『やって良かった!公開3課ミーティング観察会』で紹介し
   ましたように、当社では定期的に、事業所運営の決裁機関である
   「3課ミーティング」を事業所同士で観察する取り組みをしていま
   す。

   普段やっている3課ミーティングは、他から見たらどんな風に映っ
   ているのかの意見交換や、参考になる工夫やアドバイス等を自由
   に話し合う場です。

  先日、A事業所主催の3課ミーティング観察会を実施しました。

   『3課ミーティング進行運用手順書』に沿って、当日の案件を進め
   ている…
     「○○は出来ていますか?」
     「出来ています」
     「では次のプロセスに進めることを承認します」
     「何か問題は有りますか?」
     「ありません」

   この状況の背景には、各責任者の準備もあるのですが、どうしても
   「会話」をしているようには見えず、「それぞれが‘手続き’だけで
   進めている」印象を強く感じました。

   違う言い方をすれば、「各責任者が、各々の役割をこなし、その結
   果を発表している。」なのかもしれません。

   それ自体は「QMSで決めたルール通りの言動をしている」なので
   good。

  でも、3課ミーティングの原則「3課責任者の合議制
     →各責任者が、それぞれの見解と責任を持って協議し、
       ‘事業所としての結論・決裁’を出す
   …というにはちょっと物足りない。

    「a責任者は、どうして‘出来ている’と判断したのだろう?」
    「b責任者は、何を根拠に‘問題ない’に納得したのだろう?」

   責任者毎の見解や判断の根拠が発言されたり、時には課毎の意見が
   合わず結論が出せなかったり…

   そんな生々しい会話ややりとりのある姿を「合議制」のイメージと
   して持っていただけに、A事業所の3課ミーティングには空虚な印
   象を持ちました。

  A事業所の運用は、手順書通りなんです。仕事も実現しているん
   です。
   ただ、仕事の会話ややりとりが少なく、プロセス毎に仕事が進めら
   れているだけ。

   そんな状態での仕事って、楽しいのかしら…?溌剌としているのか
   しら…?(出来れば、楽しく溌剌と仕事をして欲しいなぁ)

  「決められた通りにすれば、仕事はそれなりに流れていく」
   QMSの‘強み’と‘弱み’を同時に感じた機会でした。

   難しい課題です。

△ No.196 サービスマンらしからぬ振る舞いがありました
▽ No.194 時間意識向上のアイテム「チャイムが鳴る時計」