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QMS定着への奮闘日記

No.222 外部試験所としての「第二者監査」の協力体制を築いています

2018年3月8日

  (IATF16949:2016 自動車産業品質マネジメントシステム規格
    外部試験所に対する要求事項より)
     -外部試験所は、ISO/IEC17025又はこれに相当する国内基準
      に認定されていなければならない。
     -校正又は試験報告書の認証書は、国家認定機関のマークを含
      んでいなければならない。


   正直この要求事項は、ISO9001に基づいた計測機器の校正を生業にし
   ている当社には大打撃でした。

   残念ながらお付き合いができなくなった自動車(関連)業界のお客
   様も少なくありません。


  しかし、実際の製造現場のお客様からは、お悩みの声を多く聴きま
   す。

     「校正先を全てJCSSやA2LA機関へ切り替えましたが、今まで
      の費用の数倍掛かったよ。」
     「JCSSやA2LA校正に対応出来る依頼先が判らず、校正を継続
      できていないんだ。」
     「国内で対応してくれる業者がなく、海外の校正業者に依頼し
      ましたが、納期が2ヶ月掛かった。」      等々

   ISO/IEC17025レベルの校正は実験室・試験室的な要求で、製造現場
   の計測機器にとっては難しい要求事項であることが、想像に容易い
   と思います。


  そのようなお困りのお客様にも何とかお手伝いしたいと思い、当社
   からは「外部試験所として第二者監査の実施」を提案しています。

   (IAFT16949:2016 7.1.5.3.2外部試験所 より抜粋)
    -外部試験所が顧客に受け入れられることができるとの証拠が
     なければならない。

    注記 そのような証拠は、例えば、試験所がISO/IEC17025又は
       これに相当する国内基準の意図を満たすことの顧客評価、
       又は顧客が認めた第二者評価によって、実証してもよい。
       顧客が認めた評価方法を使用して試験所を評価する組織
       によって第二者評価を、実施してもよい。


   つまり、エンドユーザから第二者監査などを介してお墨付きがもら
   えれば、ISO/IEC17025の認定事業所でない当社でも、校正対応が可
   能という事です。


  当社では、お客様の第二者監査のご依頼に対し、対応する体制が整
   っています。

   機密保持契約を取り交わした上で、校正作業手順書や技術的力量、
   社内の品質管理体制など、監査に必要なドキュメントを原則オープ
   ンにして、お客様の眼で確認して頂きます。

   実際「第二者監査」のお話が、ここ数年非常に多くなりました。

   おかげさまで、実際に当社の品質管理体制の緻密さ・改善への工夫
   をご覧になったお客様からは高評価を頂いております。


  「IATF16949の要求事項通りの校正に困った…」とお悩みのお客様
   は、遠慮なく当社営業窓口担当、またはメールでお声掛け下さい
   ませ。
      honbu-report@qms-wa-nks.jp

   ❏関連情報❏

    校正業務専門企業のエヌケイエス株式会社 校正のトピックス
    №406:IATF16949対応の校正でお悩みのお客様へNKSからの
        ご提案 その1
    №407:IATF16949対応の校正でお悩みのお客様へNKSからの
        ご提案 その2
    №408:IATF16949対応の校正でお悩みのお客様へNKSからの
        ご提案 その3

△ No.223 QMSは経営・仕事のためにあるんじゃないの?
▽ No.221 【NKS流QMS語録】仕事のためのQMS