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QMS定着への奮闘日記

No.221 【NKS流QMS語録】仕事のためのQMS

2018年2月22日

  先日、業務品質討議会(内部監査)でメンバーの一人からこんな発
   言が有りました。

   「作業のリスク対策の協議はどこまで協議すれば良いのか?」

   この発言の背景は、リスク対策を協議する場面で、
    ①Aさん:資料に書かれたリスクについてのみの協議
    ②Bさん:実際の作業をイメージしたリスクまでを協議

   協議の内容や質が、人によってバラツキがあるため改善したいとい
   う想いが有りました。

  どこまで協議すれば良いのか…そう聞かれたら「とことん協議して
   ください」と答えるしかありません。

   リスク対策を協議する目的は「作業を安全裏に実施するため」です
   から、「これなら安全に作業が出来るぞ!」と確信が持てるまで協
   議して欲しいです。

   しかし、想定されるリスクとその対策がQMS資料に書かれ、その内
   容を確認していたら…QMSの運用として間違えてはいません。

   でも、これでは本来の目的が置き去りになっています。

  仕事の細部まで仕組み化し、社員がQMSのルールを実直に守ってく
   れることは嬉しいですが、逆に言えば考えなくても仕事が出来てし
   まう現実。

   いつしか「仕事のためのルール」が「ルールのための仕事」に摩り
   替わっているように感じます。

  上記の話題を更に深掘りしていくと現行のルールに欠点が見つか
   ったため、ルールの見直しを行いますが、

   現場の「仕事のためのルールをより良くしたい」という意識への改
   善も、向き合わなければならない課題です。

   QMS語録

△ No.222 外部試験所としての「第二者監査」の協力体制を築いています
▽ No.220 「データインテグリティ」新たな課題が見つかりました