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QMS定着への奮闘日記

No.229 社内留学第2弾で、改善の種が大漁です

2018年7月12日

  №225で事前にお知らせしましたが、社内留学の第2弾が始まりま
   した。

   第2弾の対象は、事業所の各課[営業担当・技術サービス担当]の
   課員です。

   第1弾と同様に、社内留学中に取り組みたい課題を持ってきてもら
   います。

   課題は、日常活動の中で困っていること・疑問に思っていること等
   を解決するための‘仕組み’と‘ドキュメント’の作成です。

   今回の社内留学生も様々な持ち込み課題を持ってきてくれました。
    ・バリデーションへの苦手意識を無くすための資料を作りたい
    ・定盤校正で個人的に使用している計算ツールを全社に広めたい
    ・自分の弱点を克服して残業時間を減らしたい  etc.

  ‘仕組み’と‘ドキュメント’の構想案もしっかり考えていまし
   たが、何より興味深いのが「何故、それを課題にしたのか」の背景
   でした。

   (ある営業マンが感じた問題)
   「バリデーションのお客様と打ち合わせしていると、聞き慣れ
    ない規格用語や横文字が飛び交い、初めは苦労しました。
    会社にある資料等で勉強して、今は打ち合わせでもさほど困
    ることがなくなりました。

    しかし、他の営業マンは敷居が高く感じているのか、率先して
    バリデーションの営業活動をしていないし、案件が有っても、
    私に任される。

    これではなかなか良くならないので、私が経験した[お客様に
    言われたこと]や、その時に[思ったこと・考えたこと]を具
    体的にピックアップして、どのように対処したか、またその回
    答に該当する[会社の資料]がどこにあるのかをオープンにす
    ることで、他の営業マンが少しでもとっつき易くなって欲しい
    と思いました。」

  この留学生の問題意識は素晴らしく、実際創り上げたドキュメント
   も、実に新鮮で、実際に動く営業マンの目線に立ったものでした。

   それと同時に
    ・実際の打ち合わせ場面を想定したドキュメントになっていなか
     ったこと
    ・多くの営業マンがバリデーションの営業にも勉強にも消極的で
     あること
    ・案件が有っても、自分が担当せず、他の営業マンに振っている
     こと    etc.

   これまで見えていなかった、事業所内に潜む問題が浮き彫りになっ
   てきました。改善の種が大漁です。

  これから続々と社内留学生がやってきます。

   どんな問題意識を持っているのかを議論することも楽しみですが、
   社員の生の声を聴き、潜在的な改善の種を見つけることにもワクワ
   クします。

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