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QMS定着への奮闘日記

No.129 本当はみんな、議論したかったんだ…

2013年12月5日

  当社ではTV会議システムを使って、週に1回、1事業所の営業ミーテ
   ィングの状況を本部のグループ長と他事業所の営業担当者(任意参加)
   が見て、それについて議論する「営業ミーティング観察会」を開催して
   いる。

   その運用は、観察対象の事業所に通常通りの営業ミーティングを進行し
   てもらい、終了後に内容や気になったことを参加者で意見を出し合い、
   そこから改善のヒントを探ろうというモノだ。

   初めこそは参加者も多く、意見もそこそこ出ていたが…
   スタートして約3年、12の事業所を7巡もすると、参加者も出てくる
   意見もめっきり減り、観察会そのものもマンネリ化していた。

  そんな時、ある内部監査で「新規活動計画の立て方・動き方に迷うこと
   がある」という営業責任者の悩みが挙がった。
   監査の中でその悩みを解決するための議論をしていたが…こんな悩み
   は他の営業マンも抱えているはず。それ以外にも悩みはいっぱいある。

   これまでは営業を統括するグループ長が個別に働きかけていたが、ただ
   聞くだけになりがち。
    営業ミーティング観察会で、当事者が直面している悩みを議論・解決
    するために‘テーマ’を決め、予め開示し、参加者を募る。

   同じ立場の人同士が話し合うことで、自分達で考え、積極的に意見が出
   るのでは…とグループ長のナイスな発案から営業ミーティング観察会
   がリニューアルされた。

  早速、議論のテーマを決めた営業ミーティング観察会をリスタート。
   主にこんなテーマが挙がってきた「効率的に見積査定するためには~」
   「新規PRで優先する内容とは~」等。

   すると、積極的な参加者が増えた!それにテーマが決まっているので、
   参加者達の予め準備していた意見がバンバン挙がる。
   中にはここぞとばかりにグループ長にも食い下がる者もいる。

   その熱いバトルは、部外者の私も興味をそそられる程面白く、未だ予定
   時間内に観察会が終了した試しが無い程、参加者自体が時間を忘れて
   議論していた。

  この様を見ると、営業ミーティング観察会のリニューアルが大成功なの
   は間違いない。それよりも私が感じたのは…「本当はみんな意見を出し、
   議論がしたかったんだな」ということ。

   これまでは議論したくても、どこで・どのように意見を出せばいいのか
   自体に悩んでいたのだろう。

   ただ「テーマを予め決めて、それを話し合いましょう」としただけで、
   こんなに変わるのか…と思うと、ほんの些細な発想が改善に繋がるんだ
   なと改めて実感。

△ No.130 議論が議論を呼ぶ…やっぱりみんな、議論したかったんだ
▽ No.128 人の行動は簡単に変えられない