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QMS定着への奮闘日記

No.126 QMSで仕事をするには「流れ」があった!

2013年11月7日

  以前から構築し直している「バリデーション支援業務」のQMS。

   「NKSが考えるバリデーションバリデーション支援業務とは何か」
   「どのように展開することで、お客様に満足頂けるサービスを提供出
   来るだろうか」を考えていけばいく程、頭の中が熱を帯び、こんがら
   がり、思考が止まってしまった。

  再構築に苦戦してやっと分かったことは、これまでバリデーション支援
   業務もQMSで運用して来たけれど、所詮「校正業務のQMS」のマ
   ネっ子に過ぎなかったこと。そしてバリデーションの基準や本質がま
   だまだ理解出来ていなかったということ。

   そんななかなか進まない状況を察して、トップがこの17年間のQMS
   運営で培ってきたノウハウをふまえて説いてくれた。

    「校正業務のQMSは曲がりなりにも軌道に乗っている。
     そうなったのは単にルールを決めただけでない。問題に当たるたび
     に対策・戦略を組み立ててきた。それには決まった流れがあった。
 

     ①1つの仕事を進めるための、1つの「ルール」を決めた
       →なのに…ルールは決まっても、どうやって実践するかに
            困った…だから

     ②ルールの実践をリードする「ドキュメント」を創った
       →なのに…ドキュメントが期待通りに使われない
          …そこで

     ③期待する仕事を実現させるために必要な「力量」を設定した
       →なのに…力量の「ある人」「ない人」が識別されただけ
          …次に

     ④力量保有者を増やすためには「育成システム」を設けた
       →なのに…本人のやる気次第で、努力の差が明らかになった
          …だったら

     ⑤モチベーションをアップさせるために「評価システム」を導入
       →努力した者はその分評価されるため、更に(自発的に)努力
        しようとし始めた

    様々な問題を解決してきたが、振り返ってみるとこのような流れで知
    恵を絞り、QMSに盛り込み、仕事を進めてきた。
    カタチばかりを気にすれば形式的になる。流れに沿って戦略を組み
    立てていかなければ現実に馴染まない。」

  確かにそうだ!これまで、目の前の問題を改善するために、または社員
   が動き易くなるようにと、順に手を打ってきたが、
     ①ルール→②ドキュメント→③力量→④育成→⑤評価…の
   流れ/戦略にのっていたことに改めて気づいた。目から鱗。

   幾分頭の中がスッキリしてきた。5つの段階で今どこまで出来ているの
   か・いないのかをハッキリさせるところから再スタートしよう。

   ★ ココでお知らせ(事前告知) ★
     上記の流れ・戦略のような、当社社長がこれまでのQMS運営で培
     ってきたノウハウを提供する「QM戦略運営 講演」を開催します。
     詳細は次回号以降で…

△ No.127 QMS運営で最も嬉しい改善
▽ No.125 「無事故宣言」する人・しない人、それぞれのハンドルを握る想い