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No.142 ドキュメントが持つ4つの機能③ ~記録機能・伝達機能~

2014年3月27日

  前回はドキュメントが持つ4つの機能の「担保機能」についてご紹介
   しました。
     ※おさらい※
      「担保機能」とは、この通りに仕事を進めていけば、仕事の品質
      が保証出来るという機能。

   今回は残りの「記録機能」「伝達機能」についてご紹介。

  当社ではそれぞれ下記のように定義づけています。
     ・記録機能:やった事実を書き残す
     ・伝達機能:書かれたことを相手(第三者)に伝える

   この2つは、そのネーミングや提議からもイメージし易いと思います。
    「記録機能」のサンプルドキュメント『クリーンルーム確認表』、
    「伝達機能」のサンプルドキュメント『次回のための申し送り』
   をご覧頂きましょう。
     ※注釈
       クリーンルーム確認表(図1)
        お客様設備であるクリーンルームに入室する際の制約や
        注意事項等を事前に聞き取り、リスク対策を施すための
        基資料
   クリーンルーム
       次回のための申し送り(図2)
        携わった仕事の留意点や様々な情報等をお客様(部署)
        毎に書き残し、次回以降の仕事にもその情報を活かすた
        めの資料
   申し送り

  ここで強調したいことは、当社では「記録」も「伝達」も、人に依存
   しないということ。

   ドキュメントで使う場面において、何を記録するのか、何を伝達する
   のかを、会社としてキチッと決めているのです。
   つまり、記録や伝達の品質を最低限維持しているということ。

   これによって「書く側」は何を書いたらいいかを迷わない。
   また、そのドキュメントを「見る側」にとってもどう見たらいいかに
   迷わなくて済む。
   書く側と見る側は「共通認識」に立てるのです。

  実は…「記録機能」と「伝達機能」の凄さ、この日記を書きながら気
   づいたんです。

   これを書くまでは「記録と伝達…一般的だよね」くらいにしか思って
   いなかった…でも「書く側と見る側の共通認識」に気づいた時、目か
   ら鱗モンです。

  さて、3回に渡って当社が考える「ドキュメントが持つ4つの機能」に
   ついて紹介してきました。イメージ出来ましたでしょうか?

   次回は、4つの機能もふまえた上で、NKSが
    ・何故ここまでドキュメントに拘るのか
    ・何をドキュメントで実現したいのか
   をお伝えしたいと思います。

△ No.143 運用者の立場から見た「ドキュメント」の魅力
▽ No.141 ドキュメントが持つ「4つの機能」② ~担保機能~